
バルサは、エキサイティングな試合でラヨを制し、中でもビジャ―メッシのタンデムが精彩を放った。
バルサは、勇敢にたたかったラヨを前に、新たな勝利を更にカンプノウで手にした。マドリードのチームは、ミランと戦った夜とはがらりと顔ぶれを変えた首位のFCバルセロナを前に、正面から向かってきた。バルサにとって緊張感を維持するのは簡単なことではなかったが、チームは対戦相手を制するのに必要とされるテンションをキープするすべを知っていた。ビジャとメッシのタンデムがゴールを破り、3ゴールとも、この二人のコンビネーションから生まれた。後半、ラヨ・バジェカーノは、自らのイメージを守るために、1点を返してみせた。
大胆な試合
試合のスタートは、ラヨの方がバルサよりも積極的だった。パコ・ヒメネスが率いる選手らは、開始45秒でトラショラスのシュートを持って、どんな試合を展開するのかの警告を発した。時間がたつにつれて、バルサもプレスをかけ始めた。ラヨが劣等感を持たずに勝負を挑んできたために、試合は開かれ、ハイリズムのものになった。スタート時、バルサはメッシ経由で二度のクリアなチャンスを得たが、セスクはゴールに変えることができなかった(5分)。 また、ポストにあたったファウルもあった(7分)。しかし、試合の状況はホームのチームによって支配されてはいなかった。ラヨの正確で勢いのある攻撃を止めるためには、強い集中力が必要とされた。カンプノウで、ここまでボールを狙ってきたチームはいなかった。
ビジャ-メッシソサイエティ
両者のバランスは25分間の間、均等だった。その均衡がバルサに傾いたのは、最近、メッシのスピーディなプレーのおかげで、最近、絶好調のビジャが正確に決めた。負傷したアドリアーノに代わって、金髪に‘ルック’を変えたアウベスが登場した。イニエスタのクオリティも精彩を放った。 1-0のスコアがラヨのスタイルを変えることはなかった。ラヨはひたすら、攻めてきた。バルサの一人語りの試合というわけにはいかなかったが、 ボールを取り返しては、何メートルも前にいるメッシを探すことを飽きることなく続けた。 39分に再び、ファーストゴールの主役コンビが現れたが、今回はその役割を交換し、ビジャがアシストを出し、ワールドベストプレーヤー、メッシが得点を決めた。
新たな宝石
後半、カンプノウには雨が降り始め、アウベスのポストが響いた。ラヨはディフェンスラインを殆ど中盤の高さにあげ、やみくもにシュートを放った。試合はスコアにかかわらず、両者に開かれていた。54分にアレクシスがゴールを決める寸前だったが、そのクロスシュートは枠よりクロスしてしまった。 続いて、試合中、アクティブだったチョリ・ドミンゲスがコーナーからのパスをシュートしたが、ネットのサイドを揺らすことになった。シュートを外さなかったのは、メッシだった。2対2のカウンターからスタートし、ビジャからのアシストをうけたメッシは、アルビジャからスピードで競り勝ち、GKルベンを超えて得点を決めた。芸術的なゴールだった。
終わりのないフィエスタ
カンプノウに落ちた水滴が波(ウェーブ)になった。3-0のスコアになった時点で、ロウラはスタジアムから歓声が響くイニエスタを休ませることに決めた。ジョルディ・アルバは、決して休まず、左サイドを守り続けた。プジョル、チャビ、バルデス、そしてイニエスタもいなくなり、メッシがキャプテンとなったが、メッシはビジャとのハーモニーを奏でながら、ひたすら自分の仕事をいつも通り、こなしていった。タムードの参戦がラヨを元気づけた。元エスパニョールのタムードは、スタンドから激しいブーイングを受けたが、ピティのセンタリングを受けて、それをゴールに変え、点さを縮めてみせた。試合の楽しみに終わりはなかった。シーソーゲームになった。試合終了の10分前にその状況を鎮めるために、ソングが投入された。チャンスは限りなくあり、ゴールもあった。バルサは勝利を手に、代表戦によりリーグ戦が止まる週の前に、勝ち点13点差をキープし、リーグ戦にしばしの別れを告げることになった。